コオロギの季節とファーブル

晩夏というのか、初秋というのか、この時期、昼間は遅れてきたセミたちが短かった夏の挽歌を歌いあげる一方、夜になると、秋の虫がさまざまな音色で鳴き始めます。

My Farmでも、枯れ草などをどかせて見ると、コオロギが迷惑そうに飛び出してきます。

けっこう動きが速いので、残念ながら写真はなしです。

その代わり、久々に読んだ「ファーブル昆虫記」(大岡信訳)から、コオロギの一節を紹介しておきます。

ファーブルって、小学校の時に読んだときはそんな思いはしませんでしたが、今回、素晴らしい生命の摂理を詩的に歌いあげているんだということが分かりました。


「わたしの小さなコオロギ類たちよ。

 おまえたちといっしょにいると、わたしの魂は浮き浮きして、生命の歓びを感じる。

 生命のないハクチョウ座の美しさより、わたしはおまえたちの、生きもののセレナーデを 聞いていたい。

 喜びや悲しみを感じられる生命というたんぱく質の、小さなかたまり。

 これこそ、どんな広大な無機物よりわたしの興味をひいて、はなさないものです」


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